INTERVIEW

自動車エンジンの専門スキルを、磨き、高めて、成長を加速させる。

機械

K.M

北関東事業部 宇都宮営業所
新卒/2015年入社
機械学部 機械工程・自動化学科卒
勤務先:大手自動車メーカー

中国出身。中学生から高校生にかけて日本語を学んでいた。その後中国の大学に進学。このままでは日本語を活かす場がなくなるかもしれないと感じていた就職活動の時期に、アルプス技研の説明会で、「勤務地が日本である」と知り、これは夢を実現できるチャンスだと思い志望した。内定後5ヶ月間日本語研修を履修し、入社後、約2か月間にわたり、3D CAD「CATIA」を中心とした設計実務に直結する研修を履修。その後、現在の勤務先へ配属となり、現在に至る。

人生・仕事の価値観MY VALUES

VALUE 01

大排気量V6エンジンへの挑戦。
強靭で軽量な主運動系部品の設計を担う。

――入社以来約10年、同じ勤務先で勤務されているのですね。

はい。大手自動車メーカーに配属以来、車載エンジンに携わってきました。勤務当初より、新機種開発プロジェクトに参加。専用ソフトの操作マニュアルを作成、作業手順の標準化提案を行い、全国の拠点へ出張しPR活動を実施しました。転機となったのは、勤務から3年目、軽自動車エンジン部品の設計業務の担当になったことです。出力向上を目的としたカムシャフトのレイアウト検討、モデル作成、作図、検図までの一連の業務を担いました。動弁系や駆動系の挙動計算も担当し、設計者としての専門性を強化できたと思います。その後NVH(ノイズ・振動)対策目的のクランクシャフト、オイルパン、ピストンなど複数部品を設計し、車両性能に直結する領域での設計業務を経験したことは、設計エンジニアとして大きな糧となりました。近年では、軽自動車以外の車種にも設計対象を拡大したことで、幅広いエンジン設計のノウハウを獲得できたと感じています。

――現在の仕事内容を教えてください。

2023年から取り組みを開始した、大排気量V6エンジンの主運動系部品の設計業務です。V6エンジンとは、6気筒(シリンダー)をV字型に配置した内燃機関。かつては、長らく高級乗用車やスポーツカーのハイパワーエンジンとして、直列6気筒エンジンが採用されてきました。近年はコンパクトな設計と高出力を実現することからV6エンジンが広く採用されています。私が担当する主運動系部品は、エンジンが生み出す力強いパワーを、実際に車を動かす力に変換し、タイヤに伝える役割を担っています。たとえばコネクティングロッド。燃焼の力で作動するピストンの往復運動をクランクシャフトに伝達します。クランクシャフトはピストンの往復運動を回転運動に変換します。この回転をフライホイールがタイヤに伝えます。このことからもわかるように、主運動系部品は燃焼室で生まれた熱エネルギーを、実際に車体を動かす力となる機械エネルギーへと変換する心臓部、エンジンの中核と言えるものです。今まで以上により高度な設計技術が要求される、私にとってチャレンジングな取り組みとなりました。

――V6エンジンの主運動系部品の設計では何が求められているのですか。

大前提として、主運動系部品は大きな力を受けながら高速で動作するため、強靭さが求められます。高耐久性・高剛性を実現するため、材料強度のみならず、形状設計や耐久性評価を重視した設計を行っています。一方で、エンジン部品には軽量化も求められ、部品重量の増加は慣性力の増大を招き、回転速度の限界を制約します。そのため、強度と軽量化というトレードオフの関係にある要素を両立させる設計が必要となります。また、今回のV6エンジンは3.5ℓという大排気量。燃焼効率の向上により部品に作用する荷重が増加し、耐久性や信頼性の低下が懸念されました。往復運動、回転運動等の応力等を解析することで、形状の最適化に取り組み、また軽量化も実現しました。しかし、テストのたびに新たな課題が見つかり、その原因分析から改善設計まで一連の業務に日々取り組んでいます。また北米向け機種のため、現地拠点との仕様擦り合わせや課題対応の連携も行っています。

VALUE 02

自分が設計した部品を手にする喜び。
グローバルエンジニアのフォローに尽力。

――仕事のやりがい、仕事をする上で大事にしていることは何ですか。

当初は、指示者の依頼意図を正確に捉えきれず、業務が円滑に進まない場面もありました。そこで、これまで築いてきた人的ネットワークを活かし、他機種担当の方からノウハウを教わることで課題を解決できました。この経験は自身の大きな成長にもつながりました。また、長く解決できず悩んでいた課題が、自分の設計によって改善に向かい、テストを経て製品として形になる瞬間に大きな達成感を感じました。初めて自分が設計した部品を手にした時は、思わず笑顔が浮かぶほど嬉しい経験でした。自動車は人に便利を与える一方で危険も伴うため、部品設計には高い精密さと安全性が求められます。わずかな寸法差が性能に大きく影響するため、常に高い集中力と正確さを意識し、責任を持って設計業務に取り組んでいます。また、関係者のお時間をいただく場面では、相手への感謝の気持ちを大切にし、挨拶の中で必ず感謝を伝えることを心がけています。

――アルプス技研内ではどのような活動に取り組まれていますか。

現在、技術連絡会議(※アルプス技研エンジニア間の社内ネットワーク)に参加し、グローバルエンジニアのフォロー活動に取り組んでいます。実は入社した際、中国の同じ大学の先輩が在籍しており、大変助けていただきました。その受けた恩は後輩に返していきたいと思っています。所属する宇都宮営業所には7名の外国籍のエンジニアがいます。私の出身大学の後輩もいます。勤務先での技術面のフォローだけでなく、日本語勉強会や相談会なども開催。さらに食事会やボーリング、カラオケなどを通じ、交流を深めながら支え合う関係を築いています。アルプス技研に入社して10年以上経ちますが、本当に人・環境に恵まれてきました。アルプス技研の社員も勤務先メーカーの社員も、いつも温かく対応・指導していただきました。今度は自分がその役割を担う番だと考えています。

VALUE 03

将来の目標は後輩育成、培った知見を伝えたい。
可能性を広げられる環境がアルプス技研にはある。

――今後の目標や描くキャリアを教えてください。

まずは、現在取り組んでいるV6エンジンの設計開発を速やかに進め、量産を見届けたいと思っています。その後は長く自動車エンジンに関わってきたので、新しい技術・業界に挑戦したいと考えています。具体的に決めているわけではありませんが、超高齢化社会が進行している現代社会において、今後需要が伸びることが予想される医療関連業界などに興味があります。医療機器分野は先端技術が投入されているケースが多く、自身の新たなスキル獲得、キャリアアップに有効と考えています。何よりも医療の世界は人の命を助け健康を守るなど、人のために役立つことが直接的に感じられることに魅力を感じています。また将来的な目標は後輩の育成です。教育・研修の仕事にシフトし、自分が培ってきた知見・ノウハウを伝えていきたいと思っています。

――就活生へのメッセージをお願いします。

アルプス技研には、会社の環境や人間関係を恐れずに、様々な業界や企業で経験を積み、多様なプロジェクトに挑戦できる環境が整っています。新たな仕事探しも自分で奔走する必要はなく、ESSやキャリア面談の希望を通して、営業担当が最適な現場プロジェクトを提案してくれるため、エンジニアはスキルアップに集中できます。最終的には自分の得意分野を見つけ、課題を解決するたびに達成感と仕事の面白さを実感できることが大きな魅力です。就活では、どんな会社で働きたいか、ぜひ自分の理想に向かって挑戦してください。もし迷っているなら、アルプス技研での一生モノの技術力を磨き続けられる働き方を選ぶことを強くおすすめします。幅広い経験を通じてやりたいことを見つけ、その夢に向かって成長していける土台、あなたの可能性を広げられる環境が、アルプス技研にはあります。

1日のスケジュールONE DAY SCHEDULE

06:45
出社。メールチェック
07:00
アメリカとの連携業務。メールやチャットで仕様確認や課題対応
08:00
解析結果の確認や技術課題の洗い出しを行い、設計方針を検討
10:00
打ち合わせ・報告会があれば参加
11:00
設計状況のまとめや報告書の作成
12:00
昼食
13:00
コミュニケーションタイム。チーム全体で週間予定や連絡事項を共有
14:00
テストデータを基にした検討と設計業務に集中
15:00
打ち合わせ・報告会があれば参加
15:30
会議用資料の共有とメール対応
16:00
退社

CAREER


私のキャリア

2015年
入社。教育研修室にて研修。社会人としての基礎スキル、設計・製造の基礎知識を習得。
2016年
大手自動車メーカーで勤務開始。新機種開発プロジェクトのエンジン組立へ配属。エンジン組立ラインの生技性検証業務に従事。
2017年
エンジン部品の組立順序、部品干渉、工具アクセス性、設備とのクリアランスを解析し、設計部門へ改善フィードバックし、品質向上に貢献。
2018年
同自動車メーカー内技術研究所へ異動。軽自動車エンジン部品の設計部門へ勤務地変更。
2023年
北米向け大排気量V6エンジンの主運動系部品設計を担当。より高度な設計技術を必要とする領域へステップアップ。北米チームとのグローバル技術対応を経験。
2025年
設計指針関連の報告資料を作成し、より設計の核となる業務を担当。北米拠点との仕様擦り合わせ・課題対応を実施。

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