人と人との心のつながりや心のふれ合いは、相手への真の思いやりの心からである。真実(本もの)には必ず厳しさがある。自分に厳しければ厳しい程、相手に対してもじっと将来を見つめた、甘えを許さない厳しい思いやりの心がでる。
人を尊重し社員を大切にする経営とは、社員をチヤホヤし、甘やかすことではない。本人の将来の為に、思いやりの心をもって厳しく躾ることである。真実のやさしさ、親切とは甘やかすことではない。『厳しさと思いやりと勇気こそが人の心と心をつなぐもの』である。そして、『人の幸せ、人の成功を素直に心から喜べる人間』になろう。恨みやひがみ、妬みからは心の安らぎは生まれない。これが人間社会で大切なことであり、『指導者理念の基本』でもある。
人と人の心のつながりを大切に。『社会や企業の発展も個人の成長も全て人間関係が基本である』ことを認識し、本当の親切とは、真の友情とは、真実とは何かを考えよう。自己を厳しく律し人間研究をしよう。企業人として、自社の技術や製品に心をこめて社会へ送り出そう。
社会や企業の発展も、社員一人ひとりの成長も、そして技術開発も、すべて人間関係が基本となっています。
しかしながら、人と人との繋がりといっても、甘やかしあう関係を創ることでもありません。真剣に相手のためを思えば、時には厳しく接することもあるでしょう。技術力だけでなく人間力を兼ね備えたエンジニアへ成長してもらいたいと、先輩が後輩に徹底的に指導する風土があります。その想いに気づくことで、社員同士のつながり・信頼が生まれていくのです。
「心と心のつながり」を大切にする経営理念は旗印として掲げるだけでなく、企業文化として根付き、社員一人ひとりに深く浸透しています。アルプス技研の歴史は、まさに社員教育の歴史でもあるのです。